地域の魅力
谷津丘陵の立地と環境
箱根の山から続く丘陵は、小田原城総構の最高地点である小峯御鐘ノ台の東で、3 筋の丘陵に分かれます。北から谷津丘陵、八幡山丘陵、天神山丘陵とよばれ、これまで八幡山丘陵については遺跡探訪シリーズ10、天神山丘陵についてはシリーズ9でご紹介してきました。今回は最も北の丘陵、谷津丘陵の遺跡についてご紹介します。
小峯御鐘ノ台から北東に延びる谷津丘陵は、「山ノ神台」(標高61m)の先から更に東と南東方向の二筋に分岐します。東方向へ延びる尾根はJR東海道新幹線付近まで続き、足柄平野と接しています。総構はこの尾根づたいに延びていて、JR東海道線と交わるあたりで低地に移行します。一方南東方向へ分岐した支脈は、旧社会福祉センター付近で一段低くなり愛宕山へ続き、愛宕山の東から更に延び、本来は小田原駅東口の通称「おしゃれ横丁」付近で低地に移行していたと考えられます。
(出典:小田原の歴史探訪シリーズ14 谷津付近の歴史)
地域の魅力
北条氏の時代を経て発展した小田原城と旧城下町の一帯には、小田原城跡のみならず、昔ながらのなりわいを営む店舗等の歴史的建造物が残っている。旧城下町に鎮座する松原神社・居神神社・大稲荷神社は、氏子から今も厚い信仰を集めており、例大祭ではこれらの歴史的建造物等を巡り盛大な神輿の渡御などが行われる。これを迎える氏子町では、しめ縄などの設えが施されるなか、小田原囃子など連綿と受け継がれてきた伝統的な芸能が披露される。
例大祭で見られる神社神輿や町内神輿を担ぐ氏子たちの勇壮な姿、これに華を添える木遣りや小田原囃子の響きは、しめ縄、提灯、門札が施された歴史的なまち並みとあいまって、城下町にふさわしい良好な歴史的風致を形成している。
(出典:小田原市歴史的風致維持向上計画(第2期)第2章(1))
地域の位置と地勢
谷津は、箱根山地の東端で、八幡山の東北部に位置します。谷津とは谷の湿地をさしての名称とされています。北条氏の総構が通り、谷津遺跡や大稲荷神社などがあります。また、かつて関東大震災の復興策として、小田原の谷津に花岳競馬場が開催されました。大正14年(1925)10月の第1回開催では、3日間で6万人もの観客が小田原の競馬に沸きました。小田原競馬場は、昭和5年にその幕を閉じ、クレー射撃場や海軍航空技術研究所などに姿を変え、現在は住宅地となっています。
そして、平成11年4月に谷津は、人口増加から、入谷津、上谷津、中谷津、下谷津の4つの自治会に分かれ、現在に至っています。
(出典:小田原市「地域別計画」平成23年3月)